H&Mグループ、サステナビリティ・レポート2020を発表
よりサステナブルなファッションの未来に向けた取り組みの進捗状況を報告

「これまでサステナビリティに関する課題への対処を順調に進めてきましたが、この1年間の経緯で、サステナビリティの重要性と、その取り組みを加速させる必要性をさらに強く思い知らされました。この業界を真の意味で循環型へと変えていくためには、私たち全員が役割を果たす必要があるのです。」
H&MグループCEO、ヘレナ・ヘルマーソン
2020年のハイライト
・H&Mグループで使用している素材の64.5%が、リサイクルまたはよりサステナブルに調達されています。
・H&Mグループで使用するコットンを100%、オーガニック、リサイクル、またはよりサステナブルに調達されたコットンへと切り替えるという目標を達成しました。
・素材に関する野心的な目標を新たに設定し、2025年までにリサイクル素材の使用を全体の30%まで引き上げることを目指します。使用済みの布地を、品質を落とさずにリサイクルするという画期的な技術を活用することで、この目標の達成を目指します。これまで取り組んできたイノベーション(革新的技術)は研究段階から、ブランドでの実用段階へと移行しており、HKRITA(香港繊維アパレル研究開発センター)のGreen Machine(グリーン・マシン)とコラボレーションしたH&Mグループの傘下ブランドMonkiのコレクションは、その一例となりました。
・100%循環型の企業となるための継続的な道のりの一環として、H&Mグループはマルチブランドで適用できる包装・パッケージの新システムを開発し、認証済みの紙で作られた包装・パッケージを導入しました。この新たな包装・パッケージは、COS、ARKET、Monki、Weekday、およびH&Mブランドの一部市場ですでに導入しており、今後数ヵ月の間に順次展開を広げる予定です。
・さらなる透明性の向上を目指し、サステナビリティに関するパフォーマンスをファッション業界全体において比較することができるHigg Index(ヒグ・インデックス)を用いた、オン・プロダクト・トランスペアレンシー(商品ごとの透明性)をH&Mブランドにて試験導入し、700万人のお客様が参加されました。
・H&Mグループでは、COS Resell(二次販売) やARKET のレンタルサービスなど新たなビジネスモデルを通して、お客様がよりサステナブルな方法でファッションを楽しむことができるよう支援しています。
・他社がH&MグループのサプライチェーンにアクセスできるTreadler(トレッドラー)を立ち上げ、業界内のサステナブルな変化をさらに促進しました。
・H&Mグループのサプライチェーンの6つの階層に渡って、3つのサステナブルな繊維を追跡するために、ブロックチェーン・テクノロジーを試験的に導入しました。
・H&Mグループの一次サプライヤー工場の内、32%が労働組合代表者を有し、18%で団体交渉協定が施行されており、労働者の声をしっかりと届けられるような、長期的な体制を構築しています。
・ブラック・コミュニティーを支援するため、H&Mグループは主要関連団体と連携し、また彼らの活動を支えるために50万米ドルの寄付を行いました。これは、2020年にインクルージョン&ダイバーシティ(包摂性と多様性)に関する活動を強化したいくつかの主要な取り組みの一つです。
・2021年の始め、H&Mグループは償還期間8.5年のサステナビリティ・リンク・ボンドを発行しました。サステナビリティ・リンク・ボンドは、あらかじめ定義したサステナビリティに関する目標を達成することと連動しているため、明確かつ透明性のあるコミットメントの実現につながります。
詳細は、サステナビリティ・パフォーマンス・レポート2020からご覧いただけます。また、H&Mグループのサステナビリティ ・レポーティングでも詳細を紹介しています。
H&Mグループ サステナビリティ・パフォーマンス・レポート2020:https://bit.ly/2POLKxy
H&Mグループ サステナビリティ・レポーティング:https://bit.ly/3mbLLaZ